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集団思考
集団思考とは、会議等の場にて集団にとって不合理もしくは不利益だと
分かっているのになされてしまう意思決定の事。

個々はその問題を理解しているはずなのに、集団から孤立する事を恐れるあまり
容認してしまう恐ろしさがある。

これは、集団が以下である場合に陥りやすいとされる。

○リーダーシップの欠如
 ・個々に発言の機会を与えない
 ・リーダーに先入観や偏見等があり、発言に対して客観的な判断ができない
 ・リーダー自身にリーダーシップをとる能力がない

○集団の評価の誤認
 ・集団全体が自身の集団に対して根拠のない過大評価を抱いている
 ・外部に対して強い先入観や偏見等を持っている

○正常な判断を狂わせる状況下にある
 ・外部からの圧力
 ・遭難や災害等の緊急事態


これに同調現象も加わる事を忘れてはならない。

会議等で、明らかに案が少ない、意見が根拠なく一つの方向に偏っている、
必要以上に集団の熱が上がっている、十分な議論がなされていない等の
傾向が見られる場合は気をつけた方が良いだろう。

もしかしたら今回は結果オーライかもしれない。
次もうまくいくかもしれない。

だが、いずれ破綻する時がくる。
確かに人は集団から孤立してしまう事を嫌がる性質があるが、後々になって
後悔しないよう行動していきたいものだ。
 
 
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