モノクロな彼女
|
|
彼女の世界はモノクロだった。
誰も彼も彼女がモノクロに見えた。 それは彼女自身も同様である。 自身を見る時だけモノクロになり、他の人や物を見る時はモノクロではなかった。 だが、彼女はそのモノクロの世界に満足していた。 なぜだろう? |
解説(ネタバレ防止のため答えを知りたい方は反転して下さい)
|
|
モノクロなのは彼女自身を描いた肖像画。
モノクロに描いたのだから誰が見てもモノクロに見える。 彼女はこの絵に満足している。 |