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僕と少女の旅
少年は砂漠を旅をしていた。
この先にあるという桃源郷を呼ばれる町に向かう旅だ。
道の途中、少女とあった。
「あなたもこの先の桃源郷に向かってるの?」
「ああ、今までの人生は良い事が何もなかった。だから夢の町で生きたいんだ」
「あたしと同じね」
意気投合した二人は、今までの不幸な話をしながら旅を続けた。
いつもどおり寝るまで話をした後、少年は眠りに入った。
朝方、首筋にすさまじい痛みを覚えた少年は少女に首を切られた事に気づく。
そのまま少女は少年の胸にナイフを突き刺した。

なぜ少年は殺されなければいけなかったのだろう?
 
 
解説(ネタバレ防止のため答えを知りたい方は反転して下さい)
桃源郷には、二つの道があった。
幸せに生きる道、そして幸福の中で死ねる道。
少年は生きたいがために桃源郷へ向かっていたが、少女は逝きたいがために桃源郷へ向かっていた。
色々と少年と話すなかで、少女は少年の目的が自分と違う事に気づく。
仲間だと思っていた少年からの裏切りに少女は少年を殺す事を決意する。
 
 
 
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